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屍者の帝国のあらすじを最後まで 【ネタバレ】 前編

      2017/01/29

甲鉄城のカバネリでおなじみのWIT STUDIOが制作した 2015年の傑作アニメ『屍者の帝国』のあらすじをネタバレ有りでご紹介します。

下の線を超えたらすぐネタバレでございます。お気をつけ下さい。

 難しい専門用語と登場人物はなるべく省いていきます。どんな話か少し興味ある、借りる前、買う前にちょっと確認したいと思われた方の助けになれば幸いです。それではどうぞ~。 

 

 

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◆『屍者の帝国』を一言で言うと…

死んだ親友を復活させようと頑張る主人公の物語。
 

◆ネタバレあらすじ

舞台は19世紀のロンドン。ロンドンと言っても異世界です。この世界では死んだ人を復活させてゾンビを作ります。そして作ったゾンビをメイドにしたり、兵隊にしたりして毎日こき使って暮らしていました。

ゾンビを作るのは意外に簡単です。死体の脳に電極を差し込み、プログラムを書き込んで上書き保存。そうすると死体がゾンビになります。 しかし、このゾンビ用プログラムはポンコツ。ですのでゾンビは全く喋れません。生前の記憶も名前も無くなって、モノ言わぬ労働者になります。イメージ2756

 

さてここで、主人公のワトソンが登場。ワトソンはそんなゾンビ研究の天才医学生です。このワトソンにかかれば、そのうちゾンビもしゃべれるようになるかもしれません。イメージ2819

 

そんな天才ワトソンには一人の友人がいました、名前はフライデー。フライデーもまたゾンビ研究者の一人でした。イメージ2820

二人は共同で、死者を生き返らせる方法を探していました。しかし、友人のフライデーは突然 病に倒れて死んでしまいます。フライデーは死ぬ直前、ワトソンにお願いをしていました。「自分が死んだら、自分の死体を使って復活させてくれ。もしゾンビの僕に意識が戻ったら、ペンをキミの前にかざして合図を送る。」

 

ワトソンはさっそく死亡したフライデーを完全復活させようと計画。墓からフライデーの死体を掘り起こし、自作したプログラムを親友に書き込みます(違法)

 

しかし失敗。フライデーの意識は戻らず、フツーのゾンビになっただけでした。しかも運が悪いことに、フライデーへの手術をMという名の怪しい老人に目撃され脅迫を受けます。 イメージ2799

「キミに懲役刑は課さない。その代わりに諜報部員として働き、ある任務を遂行してもらいたい。」

その任務とは、盗まれた「ヴィクターの手記」を探しだすことでした。その手記には死者を完全に生き返らせるための秘密が記されていると言います。 

そんなわけで、ワトソンはゾンビのフライデーをお供にして、その手記を求めてアフガニスタンの奥地に潜入することになりました。手記は ロシアのゾンビ研究者 ”カラマーゾフ博士”が盗み出し、自分の作ったゾンビ達を引き連れてアフガニスタンに逃げ込んだ といいます

 

しかし、ワトソン達はカラマーゾフ博士がどこにいるのかさっぱり分かりません。そこでロシアのエージェント、美少年ニコライが道案内として同行してくれることになりました。 

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道中、ワトソン達がゾンビの群れに襲われていると、謎の美女ハダリーが火炎放射器を持って登場、ゾンビを焼き払ってくれます。 命からがらカラマーゾフのいる洞窟に転がり込んだワトソン達。

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ここで意外にもカラマーゾフはワトソン達を歓迎してくれました。そして一緒にディナーを食べることになりました。ディナーの最中にカラマーゾフは「なんでそんなにヴィクターの手記が欲しいのか?」「あれは恐ろしい。捨てなきゃイカン。」ということをしきりにワトソンに訴えます。

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カラマーゾフはワトソンをさとしますが、ワトソンはフライデーの復活をあきらめきれません。話も平行線なので、話は明日ということで、その晩は寝ることにしました。

 

ワトソンが翌朝、目を覚ますと、洞窟の奥から何やら怪しげな物音がします。ワトソンが恐る恐る扉を開けると、そこにはカラマーゾフが。それから…生きたままプログラムを書き換えられている美少年ニコライの姿がありました。
 

ワトソンは叫び声を上げて手術を止めようとしますが、なぜかニコライに突き飛ばされます。カラマーゾフは言います。「目を背けることは許されませんよ。これがあなたの求めた新しい死者技術です」

 

「魂などありません。ただ未来に死を上書きするだけです。分かっていただけましたか?この技術の愚かしさを。」なんと、手記を読んだカラマーゾフの技術をもってしても、魂は消え失せて、死者はただのゾンビになるだけでした。

 

ニコライのゾンビ化手術が終わると、カラマーゾフはニコライを使って自らもゾンビになります。カラマーゾフはゾンビに変わる直前、ワトソンに手記が日本にあること、それから手記の破棄を望むと訴えます。 イメージ2833

実はニコライとカラマーゾフにはロシアから暗殺指令がくだされていました。残された時間の中で、ゾンビになって、一旦死亡し、自分たちの復活をワトソンに託すしかありませんでした。

カラマーゾフの言葉にショックを受けたワトソン。しかしワトソンは“カラマーゾフの技術が不完全なだけだ。魂が無いわけではない” と希望を捨てられません。ワトソンは手記を追い日本に渡ります。

画像引用:「屍者の帝国」 WEB限定ファイナルPVより

 

後編に続きます