カワウソカーニバルやってます

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海外同時放送の字幕って なんであんなに早くできるの?

   

Q.同時期のアニメ放送が増えてきたけど、外国の代理店はどうやって素早く字幕を準備してんの?台本のコピーを前もってもらってるとか?

 

一言で言うと….
事前に台本やビデオを受け取るけど、後になるほどギリギリで貰うから翻訳作業も大変みたい。

 

A.
前もって台本のコピーを貰ってるときもあるけど、それがあまり役に立たないときもある。詳細は以下。

 

序盤はゆとりがある

シーズンの早い段階では、エピソードが終わって、次の放送予定日までの間には、結構な時間がある、ときには数週間という場合も。

アニメ開始から数話分は前もって納品されている。だから翻訳者と編集者には作品をチェックするだけの十分な時間がある。

それで不明なところはライセンス元に確認をとる。ライセンス元も翻訳されたものを確認して、直す時間がある。

 

だんだん怪しくなる

4-5話くらい過ぎると、日本でのスケジュールもだいたい遅れがちになる。
この段階では、翻訳者も台本(あればだけど)を読むのが大変、日本の音響監督がしょっちゅう台本を微調整してくるし、演者のアドリブをオッケーしちゃったりする。

それに加えて監督が、いくつかのシーンをカットしたり、ちょっとストーリーの順序を入れ替えたりもするかもしれない。

その場合、元の台本と合っているのは全体の2/3なんてことになって、翻訳者が時間をかけて翻訳をしても、出来上がったビデオがぜんぜん違ってたなんてことになる。

 

終盤はデスマ

最後から数話になってくると、ビデオはおそらく予定時間の数時間前とか前日に届くことになる。この頃になると、翻訳者は真夜中に起きて、急いで翻訳作業に出る。編集者も一緒に起きて、急いで仕事をするわけだ。

翻訳のクオリティも苦しくなってくる、文法も編集もね。承認や校正の時間もないし、質問も十分な調査も無理。

それで同時放送の翻訳者と編集者はひどい目にあって、大抵ベストな仕事をする余裕はなくなる。クレイジーな締め切り、ぎりぎりの出荷で次に渡さないといけないからね。

それを考えると、彼らは実に立派にやってのけてると思う。理想的にはこれで出来た文はDVDやブルーレイになる前に校正されます。


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